カラーコラム 9 |
静岡県の水生生物(4) オイカワ 秋山信彦 夏の夕方には、上流から流れてくる水面に落ちた水棲昆虫を食べたり、水面近くを飛んでいる水棲昆虫をジャンプして食べる光景が見られます。このような性格を利用して毛ばりを水面に流してオイカワを釣る漁法もあります。 最近、都市河川は三面コンクリートの護岸工事をしたためにいろいろな魚がすめなくなってしまいましたが、このような川でも底に砂が溜まってくると真っ先にこのオイカワがどこからともなく入り込んできて生活し始めます。そのために都会の真ん中でも比較的水が綺麗な場所ではオイカワを見ることができます。最近では生き物の数が減ったという話しか聞きませんが、このオイカワはいろいろなところでチャッカリと生活しているたくましい魚です。 |
自然史しずおか第9号の目次 自然史しずおかのindexにもどる Homeにもどる 登録日:2007年1月3日 NPO 静岡県自然史博物館ネットワーク spmnh.jp Network for Shizuoka Prefecture Museum of Natural History |