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最終更新日:2004年6月26日


静岡県版
レッドデータブック


 本誌でも紹介しましたように、平成9年度から行ってきた県内野生生物の生息・生育実態調査を基にして、静岡県は平成15年4月14日にレッドリストを公表しました。そしてこの度、県内の生物多様性を保全するための基礎資料となる「まもりたい静岡県の野生生物―県版レッドデータブック―」を発行、販売しました。本書には静岡県下に生息する野生動植物の現状が詳しく記載されております。レッドリストはそれ自体が法的規制等の強制力を持つものではありませんが、効果的な保護対策を推進できるよう、野生生物のおかれている状況を広く一般に理解してもらうために情報提供するものです。

 本書作成のための部会員および調査員には、NPO自然博ネットの会員の皆様方も多く参加され、特にレッドデータブック作業委員会委員、部会長のほとんどの方が本NPO会員であるといっても過言ではないでしょう。

なお、静岡県版レッドデータブックは、学術版(動物、植物)、普及版の3種が発行されています。入手を希望される方は、県下の大型書店で購入するか、下記の出版社へお問合せください。

静岡県版レッドデータブック学術版(A4判)各3500円
■ 「まもりたい静岡県の野生生物―県版レッドデータブック−(動物編)」
(県版レッドデータリストに掲載の動物385種すべての解説)

■ 「まもりたい静岡県の野生生物−県版レッドデータブック−(植物編)」(県版レッドデータリストに掲載の植物663種すべての解説)
静岡県版レッドデータブック普及版(A5判)
1500円
「まもりたい静岡県の野生生物−静岡県版レッドデータブック−(普及版)」
(県版レッドデータリスト掲載1,048種のうち主要な123種の解説)

出版社:羽衣出版有限会社
電話番号:054-238-2061
ファクシミリ:054-238-2072




田辺 積氏
「静岡県の化石」展


 昨年度には県の実施している自然学習資料保存事業に協力して掛川層群の化石資料を数千点提供してくださった袋井市の田辺 積さんが、今年の7月22日〜31日(午前9時〜午後5時、31日は午前中で終了)に、袋井市役所2階の市民ギャラリーで、「静岡県の化石展」を開催します。この展示会は、NPO自然博も共催しています。

 NPO自然博では、この展示会にあわせ袋井化石見学会を7月25日に開催し、その中で「静岡県の化石展」の見学も行います。

 田辺さんが数年前までに採集されたほとんどの化石標本は、現在自然学習資料保存事業で受入作業のためにお預かりしていますが、その後に採集し、クリーニング、さらに整理された標本がなんと約15,000点あり、これを一挙に今回展示されるということです。

 掛川の化石を約20年間採集しつづけてこられ、それを多くの方々に見ていただき、また普及のために活用していただこうという田辺さんの強い思いが、標本ひとつひとつから伝わってきます。

 今回の展示会では、国内で初めて発見されたショクコウラ(巻貝)化石なども出展されますが、特には同じ場所から採集された同じ種の多数の標本がまとまって展示されます。

 本号の表紙と裏表紙の写真は、田辺 積氏の「静岡県の化石展」のために準備した化石の展示を掲載させていただきました。


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登録日:2004年6月26日


NPO 静岡県自然史博物館ネットワーク
spmnh.jp
Network for Shizuoka Prefecture Museum of Natural History