標本資料保存事業の新規契約と
実施場所の移転がはじまる

事務局

最終更新日:2007年9月20日



 昨年から課題になっていた自然学習資料標本の保存事業実施場所の移転先が、静岡市清水区の志太榛原健康福祉センター庵原支所(清水区辻町にある元の清水保健所の庁舎)に決定しました。当初、この庁舎のほぼ全部が使用できるような話でしたが、実際には1階と2階の一部の部屋が保存事業の実施に割り当てられました。なお、庵原支所1階には難病相談支援センターがあります。

 1階の2部屋は、標本収蔵室(乾燥系・重量物)97.9uと標本一次保管室40.3uで、2階も2部屋で、標本収蔵整理室147.3uと学習資料室 50.1uになり、外の倉庫40uも含めて、全体で使用承諾面積は375.6uになります。

 自然学習資料保存事業についても、保存事業所の移転作業も含め、県と新規に契約を行いました。今年度からの新規の自然学習資料保存事業は、これまでの国の緊急雇用対策費で行われるものでなく、県独自で行う事業となり、雇用制限や手続きがこれまでより緩和されます。また、この事業を県が独自でも継続するということから、この事業についての重要性や自然系博物館設立への基礎としてこの事業を捉える姿勢が強く反映されたとも考えられます。昨年度末の県議会での博物館設置への質問に関して、保存事業の実施とその継続について知事が言及していることも心強く感じます。

 県に保管されていたものの、正式な保管展示場所が決まらなかった日本古生物学会の図書も、5月22日に庵原支所に搬入されました。また、三島からの移転も6月14日に計画されていて、移転後は保管事業所の整備や標本の整理など、本格的に今年度の保存事業が開始されます。今年度から、清水で仕事ができますので、お近くの方はぜひご協力をよろしくお願いします。また、8月には本事業所で、ミニ博物館も計画されていますのでご参加ください。

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登録日:2007年9月20日


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