自然学習資料保存事業の経過報告(1) 事務局 |
当NPOが受託を受けた静岡県による自然学習資料標本の収集・保存事業については、現在1年度目のまとめに入っています。作業のはじまった当初は、標本をどのような手順で受入れていけばよいか手探りでしたが、現在では植物、化石または貝、昆虫などそれぞれの手順で順調に整理・受入れ作業が進んでいます。 すでに伊藤二郎さんの植物標本は、すべてリストされ、杉野孝雄さんにより仮評価もされて、今年度中に第1号の寄贈標本となる予定です。 掛川の化石などの田邊 積さんの標本についても、現在リストが作成されていて、仮評価の作業に移っています。また、高橋真弓さんたちの昆虫標本については、高橋真弓さんを中心に数名の専門家の方々によって、受入れ作業が行われています。 標本の受入れ手順は、コレクションごとID番号がつけられ、標本は番号のついた箱に入れられて整理されます。昆虫の場合は、標本箱の中の整理を事前に行うために時間がかかります。箱の中の各標本には順番に番号が振られ、結果的に各標本にはID番号−箱番号―個別番号という受入れ番号がつけられ、仮ラベルを付けられます。 各標本のデータは受入れ番号ごとに標本登録カードに記載され、データベースに入力されます。登録のためのデータベースのソフトは12月から作成され、入力フォームもできています。現在は、データベースサーバーを外に借りてインターネット経由でアクセスする形をとっています。また、受入れ標本はまとまっているため、エクセルで受入れリストを作成し、その中でデータを完成させたあと、サーバーに直接データを取り込む方法もとっています。 今年になり、三島の資料保存室には池谷仙之先生のところから文献や図書、ナウマンゾウ関係の標本などが搬入し、先生の協力で4階の資料整理室がとてもきれい整備されました。また、三島用に新たなメールアドレスも設けられました。 2月9日には、2001年-2002年に設けられた県の自然学習資料検討委員会のメンバーと現在設けられている自然学習資料評価委員会のメンバーが三島の資料保存室を見学にこられました。 今年度の作業日程としては、3月中旬までですが、来年度は5月から再開されます。 |
自然史しずおか第4号の目次 自然史しずおかのindexにもどる Homeにもどる 登録日:2004年5月4日 NPO 静岡県自然史博物館ネットワーク spmnh.jp Network for Shizuoka Prefecture Museum of Natural History |