自然学習資料保存事業の経過報告(1)

事務局

最終更新日:2004年5月4日



3階の資料収蔵室の標本資料。搬入標本はコレ
クションごとID番号がふられ、標本は番号のつい
た箱に入れられて整理され、その中には順番に
受入番号がふられます。
3階の資料収蔵室に収納された番号がつけら
れた昆虫標本箱。昆虫標本はまず標本箱の不
備なものは新しい箱に標本を移し、必要に応じ
て並びかえをします。
4階の資料整理室でデータをコンピュータに入力
しているところです。書架や事務機器もそろい、
使いやすくきれいな部屋になりました。
4階の資料整理室で高橋さんたちが昆虫標本
の整理をしています。標本箱の写真を撮り、各
標本に番号を振って、同定しています。

 当NPOが受託を受けた静岡県による自然学習資料標本の収集・保存事業については、現在1年度目のまとめに入っています。作業のはじまった当初は、標本をどのような手順で受入れていけばよいか手探りでしたが、現在では植物、化石または貝、昆虫などそれぞれの手順で順調に整理・受入れ作業が進んでいます。

 すでに伊藤二郎さんの植物標本は、すべてリストされ、杉野孝雄さんにより仮評価もされて、今年度中に第1号の寄贈標本となる予定です。

 掛川の化石などの田邊 積さんの標本についても、現在リストが作成されていて、仮評価の作業に移っています。また、高橋真弓さんたちの昆虫標本については、高橋真弓さんを中心に数名の専門家の方々によって、受入れ作業が行われています。

 標本の受入れ手順は、コレクションごとID番号がつけられ、標本は番号のついた箱に入れられて整理されます。昆虫の場合は、標本箱の中の整理を事前に行うために時間がかかります。箱の中の各標本には順番に番号が振られ、結果的に各標本にはID番号−箱番号―個別番号という受入れ番号がつけられ、仮ラベルを付けられます。

 各標本のデータは受入れ番号ごとに標本登録カードに記載され、データベースに入力されます。登録のためのデータベースのソフトは12月から作成され、入力フォームもできています。現在は、データベースサーバーを外に借りてインターネット経由でアクセスする形をとっています。また、受入れ標本はまとまっているため、エクセルで受入れリストを作成し、その中でデータを完成させたあと、サーバーに直接データを取り込む方法もとっています。

 今年になり、三島の資料保存室には池谷仙之先生のところから文献や図書、ナウマンゾウ関係の標本などが搬入し、先生の協力で4階の資料整理室がとてもきれい整備されました。また、三島用に新たなメールアドレスも設けられました。

 2月9日には、2001年-2002年に設けられた県の自然学習資料検討委員会のメンバーと現在設けられている自然学習資料評価委員会のメンバーが三島の資料保存室を見学にこられました。

今年度の作業日程としては、3月中旬までですが、来年度は5月から再開されます。


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登録日:2004年5月4日


NPO 静岡県自然史博物館ネットワーク
spmnh.jp
Network for Shizuoka Prefecture Museum of Natural History