団体会員だより |
発行:2000/09/01
会報第5号(2001年6月発行)の寄贈を受けましたので、その概要を紹介しておきます。巻頭を飾るカラー写真12葉は、これまでの探索会参加者や採取したホンシメジ・マツタケのスナップ、ムラサキホウキタケ・ヌメリスギタケ・クリフウセンタケの生態スナップなど、会員および協力団体会員の熱心な探索活動の模様・成果を紹介しています。 カラー写真に続く「会報第5号の発行にあたって」(後藤正夫代表)では、@この号からA4版となり装いも新たになったこと、Aこれまでの貴重な調査結果が巻末資料として纏められていること、B有機農業の広がりや森林の公園化(菌相の急速な遷移)の結果、身近な所に「面白いキノコ」との出会いがあること、などが述べられています。 これに続く活動記録では、「浜松市かわな野外活動センター」きのこ探索会(00年7月16日)、「富士山富士宮口」きのこ探索会(00年9月23−24日)、「井川県民の森」きのこ探索会(00年10月21〜22日)について、それぞれの概要報告と「きのこリスト」が纏められています。 さらに随筆では、「秋のキノコ調査実績報告?あれこれ」(秋山富雄遠州きのこの会代表)、「天然マイタケ菌種駒による原木栽培に挑戦!」(秋山富雄遠州きのこの会代表)、「遠州きのこの会の例会に参加して」(伊藤勝啓会員)、「きのこは山を見る目」(伊藤勝啓会員)、「顕微鏡にデジタルカメラを」(堀越英男会員)などが掲載されています。 後藤正夫代表が巻頭で紹介された巻末資料は「平成12年キノコの取組みと探索実績報告」(秋山富男遠州きのこの会代表)、「県民の森で9月、10月にみられたきのこ(1985−2000年)」(池ヶ谷のり子会員)、「有度山におけるきのこの発生動態(2000年)」(後藤正夫代表)の3編で、それぞれ「きのこ」のリストが添付されています。 機関誌「静岡地学」第83号(2001年6月発行)の寄贈を受けましたので、その概要を紹介しておきます。巻頭を飾る「地学散歩(63)」(北村晃寿会員)は、静岡大学が立地する有度丘陵の巨礫層や大型斜交層理を持つ礫層の大露頭写真(いずれもフルカラー)を示しつつ、この丘陵が約30万年前以降の氷河性海水準変動のなかで生み出されたことを紹介しています。 「地学散歩(63)」に続く「火山としての富士山―その過去・現在・未来」(小山真人会員)は第37回総会記念講演(00年11月)の内容を要約したもので、約10万年前に誕生した若い火山の「歴史時代の活動」、「大地震との関連性」、「災害予測の現状」、「火山教育のあるべき姿」について最近の知見を踏まえて論じています。 このほか、研究報告として、「オントンジャワ海台玄武岩のカンラン斑晶にみられる逆累帯構造」(佐野貴司会員)、「田方平野の表層地質」([株]富士和)、「1817年12月8日静岡市広野に落下した隕石を捜して」(寺田 昭会員)、活動報告として「中部支部巡検会の報告」(青木克顕会員)、「冬季巡検会の報告」(松本朱里会員)などが掲載されています。 会報「静岡植物研究会会報」No.73(2001年7月)の寄贈を受けましたので、その概要を紹介しておきます。 144回植物観察会(8月26日、御殿場口新5合目)、145回植物観察会(9月24日、静岡市麻機遊水地)、142回植物観察会報告(山梨県市川大門 四尾連湖)、143回植物観察会報告(静岡市井川笹山)、平成13年写真展(帰化植物)開催報告、なにかいいものないかしら(3)夜行性動物の観察(太田鐵次)、ヤブニラミ植物学 新説『さわらびの歌』(鈴木昭紀)、オキナグサ(多田三夫)、面白い本の紹介「とやま植物物語」(伊藤二郎)、日本に2本しかない南洋ナギの大木(藤江謙二)、わき芽を摘む(湯浅幹子)が掲載されていました。 機関紙「ぼしゅうちゅう」No.121(2001年8月)の寄贈を受けました。その中に10月27日(土)に掛川市主催で開催される「掛川層群の化石シンポジウム イン掛川」が掲載されていましたので、その概要を一部訂正も加えて紹介します。 掛川市街に分布する掛川層群は、貝などの化石を豊富に含み、日本における化石研究の中心地となっていて、世界的にも注目されています。最近では、掛川市から鯨などの海生哺乳類の化石が発見され、他にもいろいろな化石の報告があいついでいます。このような掛川市の化石について、研究者による研究の議論を通じて、その重要性と郷土の歴史への認識を市民に十分に理解していただく機会として、「掛川層群の化石シンポジウム イン掛川」を掛川市主催で企画いたしました。 10月27日(土) 13:00-17:00 会場:掛川市立中央図書館 (掛川城となり)の講座室 開会のあいさつ 基調講演 掛川層群とその化石 土 隆一(静岡大学名誉教授) 掛川層群の地層とクジラ化石発掘の報告 柴 正博(東海大学自然史博物館) 掛川層群の貝化石からわかる過去の掛川の海 延原尊美(静岡大学教育学部) 掛川層群と浮遊性有孔虫化石 茨木雅子(静岡大学理学部) タコブネ化石発見の意義 冨田 進(中京学院大学経営学部) サメの歯化石からわかる掛川の海 横山謙ニ(東海大学海洋学部) 掛川の海にはクジラも海牛もいた 新村龍也(東海大学海洋学部) 掛川の海底で密集していたクモヒトデ 石田吉明(東京都立千歳丘高校) 掛川層群の教材としての意味 白井久雄(掛川市立第一小学校) 掛川層群の化石を生かそう 田辺 積(掛川層群の化石採集家) 総合討論・まとめ 10月28日(日) 9:00-12:00 地質見学と化石採集会 (掛川市上屋敷西郷造成地 現地集合) 会報「谷津山のうた」(2001年7月)の寄贈を受けましたので、その概要を紹介しておきます。「野生植物と園芸植物」(菅野 稔会員)は、「野生植物と園芸植物は、全く異なる世界のものであることを頭の中では十分理解しているのに、野生植物と対面すると、どうしてもこちらは園芸家の顔になってことです。この間も、1週間後に控えた自然観察会のために下見をしておいたのに、当日現地に行ってみると、咲いているはずの花は、みんな散ってしまっているではありませんか。花の咲いている期間がこんなに短いものは、園芸植物である野菜や草花にはありません。何のための下見だったのかと、我ながら自分の認識のずれに呆れたことでした。」と両者の違いを指摘され、「野生植物は、それらが自生している場所の自然環境に適応しながら、自分の力で一生懸命生きているのですから、僅かな自然環境の変化でも、彼らにとっては致命傷になることがあり、それがもとで絶滅してしまうこともあります。野生植物(生物)を大切にすることが、自然環境を守ることになるといわれる由縁です。」と結ばれています。 春の観察会(2001年4月29日)の報告(マイ・レリポート)は、望月代表、早川康・高田愛子・谷田乃里子・渡辺国彦・小林恵子の各会員のメドレー報告(文章+スケッチ)で、これに続いて「西豊田小学校1年生との合同観察会」(6月16日)の報告(村松伸治会員)、静岡市ふれあい講座「時代に即した公園づくり」に参加して(菅野 稔会員)、「森づくり県民大作戦!(竹切り大作戦)に参加報告」(望月あけみ代表)のほか、谷津山自然観察会創立5周年記念「谷津山の自然」展 〜身近な自然 谷津山の生きものたち〜の予告(8月17〜19日、8月21〜23日、静岡市民ギャラリー第三展示室)の案内、緊急報告「熱帯昼夜のつづく静岡・日本」(櫻井さん)も掲載されています。 会報「野鳥だより沼津」No.114(2001年5月号), 115(6月号), 116(7月号)の寄贈を受けましたので、その概要を紹介しておきます。 No.114では、「4/29小雨の中の富士川河口探鳥会」、「新緑の愛鷹山に夏鳥を探す 5月13日愛鷹山探鳥会報告」、「2001ゴールデンウィーク探鳥記」などと行事予定が掲載されています。 No.115では、「6/9〜10 飯綱高原で中部ブロック会議が開催されました」、「夜の愛鷹山探鳥会5月26日」、「野鳥コラム」、「水神さんの谷フィールドノートより」、「要望書」などと行事予定が掲載されています。「要望書」は、静岡県知事と沼津市長宛てに5月25日に提出されたもので、第9次鳥獣保護事業計画において浮島沼(浮島ヶ原)全域を引き続き銃猟禁止区域として位置付けるとともに、沼津市側と富士市側の区別なく、等しく計画の実現を図られるようにとの内容です。 No.116では、「オコジョ出現6月24日西臼塚探鳥会」、「高原で夏鳥と遊ぶ 朝霧高原探鳥会6月10日」、「初めての尾瀬」、「カイツブリ巡礼」、「支部幹事会報告」、沼津市長からの「要望に対する回答について」などと行事予定が掲載されています。「要望に対する回答について」では、沼津市原・浮島地区の銃猟禁止区域設定については、鳥獣による農作業の食害の増加などから、一部利害関係団体の同意が得られず設定できなったというもので、6月20日付けで回答が示されました。なお、6月21日付けで、カルガモ10羽に対する有害鳥獣捕獲許可が沼津市長名で出されたそうです。行事予定では、9月16日南船橋の谷津干潟での探鳥会、9月30日明星山探鳥会の紹介があります。 |