掛川市化石産地周辺の野外観察会

最終更新日:2001/07/05


たくさんの化石と龍尾神社の森

 掛川市街の北側の丘陵には、貝などの化石を含む掛川層群とよばれる砂や泥の地層が分布しています。この地層はおよそ200万年前に沿岸から沖合いにかけて堆積したものと考えられていて、最近、クジラや海牛の肋骨化石なども発見されました。

 クジラの肋骨化石が発見された掛川市上屋敷西郷の造成地が、今年の9月以降工事が再開され、その露頭が失われることが確実になりました。そこで、本会ではその露頭の化石の産出状況や化石採集も含め、掛川層群から産する化石とその露頭周辺の自然観察を緊急に行いました。

 当日は、曇り空でしたが、雨に降られることもなく、発掘地周辺の地層観察と発掘地での化石採集、それと、龍尾神社の森に残るツブラジイ林とモミの大木などを観察しました。最後に、掛川市に新しくできた中央図書館で、特別展示されているクジラの肋骨化石を見学し、解散しました。

化石採集 龍尾神社で植物観察


掛川市化石産地周辺の野外観察・採集会

日  時  2001年 6月23日(土)10時〜15時(マイカー方式・小雨決行)
集合場所 JR掛川駅北口 午前10時
案 内 者  柴 正博(東海大学自然史博物館)、杉野孝雄(掛川草の友会会長)ほか
所要経費 通信費・資料代(200円程度)のほか、交通費・昼食費(実費)
持 ち 物 化石採集のためのハンマー、タガネ またはそれにかわるもの。新聞紙、ビニール袋など。また、手ボウキやハケがあると便利。昼食、水、雨天の場合は雨具、長靴。
 

 

 topへもどる

登録日:2001年7月5日