「しずおか環境・森林フェア」への参加

三宅 隆


最終更新日:2005年9月25日



 平成16年10月22日〜24日にかけての3日間、静岡市のツインメッセにて開催された第2回「しずおか環境・森林フェア」のなかで「守りたい静岡県の自然」コーナーへ展示面で協力しました。富士常葉大学の山田辰美氏より、静岡県版レッドデータブックの宣伝普及を兼ねて静岡県の自然を守るブースへの展示協力依頼があり、数回の打合せの後、実施しました。

 当NPOのブースは水生動物、昆虫、植物、鳥類・哺乳類の4箇所です。それぞれに、写真パネルによる県版レッドリスト種の紹介、標本や実物の展示を行いました。

 まず、昆虫コーナーでは、高橋真弓氏よりチョウとトンボの標本を、石川 均氏よりバッタやタガメ、ゲンゴロウなどの標本を借用し展示しました。チョウでは、県内ではすでに絶滅したオオウラギンヒョウモンを始めとして、絶滅危惧TA類のシルビアシジミなど30種ほどを。トンボでは、絶滅危惧TA類のベッコウトンボやグンバイトンボなど20種ほどを展示しました。バッタでは準絶滅危惧のヤマトバッタや情報不足のハマスズなどです。

 植物コーナーは、杉野孝雄氏の写真パネルを中心に、静岡空港建設事務所で保護育成している準絶滅危惧のタコノアシなど5種類ほどの実物の植物の展示をしました。また、このコーナーの一部を借りて、当NPO自然博ネットの目的や、県立自然史博物館の必要性をパネルにて宣伝しました。

 鳥類・哺乳類コーナーでは、写真パネルの他、県鳥のサンコウチョウ(準絶滅危惧)や絶滅危惧U類のオオタカやサシバの剥製を展示。哺乳類では、準絶滅危惧のカワネズミやカヤネズミの仮剥製標本に加え、生きているミズラモグラ(要注目種)も展示しました。普段めったに見ることのできない、生きているモグラは人気の的でした。

 水生動物コーナーでは、富士常葉大学が中心になって、水槽で、生きている淡水魚や両生類、それに水生昆虫を展示しました。

 会場には、富士常葉大学の学生たちにより、里山を再現した大掛かりなビオトープも設置されました。その他、環境関連企業のブースも多く出ており、開催期間中大勢の来場者で賑わいました。


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登録日:2005年9月25日

NPO 静岡県自然史博物館ネットワーク
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Network for Shizuoka Prefecture Museum of Natural History