自然学習資料保存事業がはじまりました

事務局

最終更新日:2004年1月2日



4階の資料整理室では、ちょうど石川さんが伊藤
二郎さんの植物標本の受入れ作業をしていまし
た。台紙に貼られた植物のおし花標本を整理し
て、受入番号をふっているところです。
3階の資料収蔵室には続々と標本資料が搬入し
ています。手前の標本は田辺 積さんの掛川の
化石標本で、奥のダンボール箱には高橋真弓さ
んの昆虫標本箱が入っています。

 前号でお知らせしましたが、静岡県による消失や散逸が懸念される県内の絶滅種を含む貴重種や静岡県を特徴づける種などの重要な標本の収集・保存事業が、当NPOが受託を受け、10月からはじまりました。

 第1号の収集標本としては、静岡県自然史博物館設立推進協議会の代表で当NPOの理事でもある伊藤二郎さんの植物標本で、静岡県教育委員会三島分室の資料保存室に9月29日に搬入されました。

 三島分室の資料保存室には、その後も10月30日には高橋真弓さんの蝶の標本、11月4日には田辺 積さんの掛川の化石標本などつぎつぎと搬入されました。

 作業はまだ始まったばかりで、標本の受入れ・登録の基本的な考え方や方法について、実際の標本の受入れ作業を行いながら検討し、県とも調整している状況です。

 三島分室の資料保存室には現在、標本資料整理担当の石川智美さんと経理事務担当の森 義之さんが、月曜日から金曜日まで、ほぼ毎日常勤しています。資料保存室には電話とファックス、インターネットに接続したコンピュータも設置されています。

 保存作業としては、最初に搬入された伊藤二郎さんの植物標本と高橋真弓さんの昆虫標本の受入れが現在行われています。伊藤二郎さんの植物標本については、杉野孝雄さんの指導のもと、石川智美さんが中心になって、大石久雄さんや榊原英幸さんたち数名に手伝っていただき、受入れ番号をつける作業と仮評価が行われています。

 また、高橋真弓さんの昆虫標本については、高橋真弓さんを中心に数名の専門家の方々によって、受入れ点数の確認と仮評価およびいくつかの標本を新しい標本箱に入れ替える作業が行われています。

 今年度の作業日程としては、来年の3月中旬までですが、それまでに少なくともこれまで搬入されている植物・昆虫・地学関係の標本の受入れと登録保存作業がある程度進められればと思っています。

 三島分室の資料保存室ではこれらの作業が行われていますが、連絡先は以下の通りです。
 電話・Fax 055-987-5571
 E-mail spmn-mb@bz01.plala.or.jp


自然史しずおか第3号の目次

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登録日:2003年1月2日

NPO 静岡県自然史博物館ネットワーク
spmnh.jp
Network for Shizuoka Prefecture Museum of Natural History